NEW EAST
フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ウクライナ、ルーマニア。冬の北欧・東欧諸国を旅し、各地で活躍する若く才能ある表現者たちを訪ねた。社会主義時代の名残を残すブカレストの集合住宅で、密かに執り行われる静謐なる身体表現。友人や恋人、家族、その親密な関係性を19年に渡り捉え続ける写真家の苦悩と喜び。キエフ独立広場での騒乱、そして刹那の青春を捉えるアクティヴィスト。星屑のように無数の生命を宿すドットで、故郷の内戦や原発事故の痕跡をカンバスに、そして友人たちの身体に刻むアーティスト。僕らのまだ知らない、北欧・東欧の若い才能たち。彼らの暮らす創造の現場に足を踏み入れ、ひとつひとつの言葉を拾いあげ一冊にまとめた。